日記
最高の一杯とは
少量のお酒を毎日飲むと、肝臓は解毒できるが脳には悪影響を与え続けアルコール依存症になる
という警告を見て、「やば……」と感じながらもついついお酒を飲んでしまう店主です
朝市の前日は飲みません。毎日朝市ならいいのに
いつ誰と話してた時かはうろ覚えなのですが「お酒は飲むんだけど、おいしいお酒が飲みたいよね、精神的にね」
という話をしていて、ようは「おいしい」というのは物理的なものでなくて情緒的なものという話なのですが
最近、百年文庫の「釣」に載っている二閑人交游図/上林暁を読んで理解が広がりました
以下抜粋
「なんだか今夜の酒はまずいようだが、この前の酒と違ったかな」
「いや、酒は同じようだが……。僕はうちで果物を食ったせいかな」
「僕はなんにも食わないが……。どうもいつもほど酒がおいしくない。まだ黄疸が癒りきらないせいかな」
「なんと言っても、釣りから帰ってひっかける一杯が一番おいしいですよ。」
「酒は結局、勢いですなア。」
「勢いが随分影響しますね。」
「考えたり、構えたりして、理性をはたらかしたり、事務的に飲んだりしては、酒はおいしくないですなア。」
「それはそう。」
「さっき湯から出た時来ればよかったなア。」
「いや、さっき来たにしても、仕事が頭にあっては、やはりおいしくなかったでしょうよ。」
という男二人のやり取りなんですが、ものすごくわかるんですよ。
一人が湯上りの酒を誘うが、もう一人が仕事を片付けてから飲んだほうがうまいと思って先に仕事を片付けてやっと飲んだ酒が二人ともあまりおいしくない。では風呂上りに飲めばよかったか、だがそれでは仕事が気になってうまくない。結局仕事が悪い。よし日を改めようなんていう話なんですけど、
僕も湯上りのお酒を我慢して洗い物などを済ませてから読みかけの小説を広げてベストコンディションだと思って飲んだ酒がおいしくないなんていうことがよくあるんです
ははーん、なるほどね。そういう原理であったかと妙に納得してしまいました。
これは、長年関わってきた作業療法の仕事や治療の真理的な部分に通づることがあるんですけど
うまく言葉にできるかどうかわからないので次回にします、たぶん。
※また日記更新サボったなというクレームは一切受け付けておりません。
今日は酒、そして最高の一杯のお話です
僕はラガービールより、エールビールが好きです。
エールビール=クラフトビールという誤解があるようですが
まあ、キンキンに冷やさず、のど越しよりもフレーバーを楽しむビールと心得ております。
ヤッホーブルーイングのよなよなエールや僕ビール、君ビール(屋上のジョンが一番押しでした)。インドの青鬼
ハワイコナのゴールデンエール、ハナレイ
ブリュードッグのパンクIPA
ギャレスのアジトのHazy IPAにAmerican Wheat
VEDETTの白ビール(これは感染症流行時下、生ビールをテイクアウトという悪行を成し遂げたくらい好きです。びいる亭かづの様、その節はお世話になりました)
など挙げればきりがないのです。たぶん小麦系のビールが好きです
とくに岩手にあるベアレンのビール全般が大好きです。
ビールも好きなんですが、ベアレンという会社が大好きなんだと思います。
創業者の蔦田さんが書いた「つなぐビール」という本を読んだときは2回泣きました。興味のある方は、店にも置いてあるので是非読んでほしいです。
本の中で蔦田さんは「人は必要なものだけでは生きていけない」と綴っています。
これはコーヒーを始めようかどうか悩んだときにすごく心に響きました。
この一杯にはこういう背景があって、こういう思いが込められているんだよと
頭で理解して飲む一杯がおいしい場合もあれば
なんでもいいから、どうしても今飲みたいと思うときに出てくれば問答無用にうまい一杯もあるわけです
別にどっちでもいいんですよね。
人生に必要なものではないから(笑)
ただ……
あ、ここから結局はコーヒーの話になってしまいますが
最近「どんな香りで、どんな味がするか」よりは
「どういう気分にさせるか」とか「どんな時に飲みたいか」を重視して、提供するコーヒー選びをしています
たいていの人は「ブレンドで」とは「ホット一つ」と注文されますが(批判してるわけではないですよ)
たまに「今夜勤明けの一杯飲みたくて」とか「午後から頑張れるやつください」とオーダーされると俄然やる気が出ます。
ちなみに僕にとって最高の一杯は
山梨の師匠のところで一週間くらい泊まり込みで修行させてもらったときに(※リハビリのほうの師匠です)
近場のセブンイレブンで買ったドリップバッグに富士の銘水を沸かして淹れて
富士山(の方角)を見ながら飲んだモーニングコーヒーです
なんでこれを思い出したかというと、なんとなく見入ってしまったテレビドラマ
6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱の続編がいつの間にか始まっていたからです
ここ数日TVerとテラサを駆使してなんとか追いつきました。
6日間暮らしただけなのに、ちょくちょく通っていたおかげか
ドラマを見てすぐに「ここ山梨じゃね?」と気づいてテンション上がったのが原因か
単に本田翼がかわいいからか
唯一積極的に見ているテレビ番組です
あれ?なんの話だっけ?
珈琲屋を2年やってみて
コーヒー飲み放題!と思って始めた珈琲屋も2年経ちました。(2周年イベントやってなくてごめんなさい。僕が顔を覚えている常連さんにはその都度お礼やおまけをしているのでなんと大目に見てもらいたいです🙇♂️)
そんな店主、結局珈琲屋を始めてからもコーヒー買いまくっていまして、本末転倒なのですが
珈琲屋がつい買ってしまう本当に美味しいオススメコーヒーをせっかくなので紹介します。
その前に
先に言っておきます。
コーヒーの美味しいは人それぞれです。あと、オススメも好みの問題なので、知らない人にはオススメはいっさいしません。
ついでに「ブラックで飲めるかどうか」も人それぞれです。砂糖を入れたければ入れればいいし、砂糖入れたからって僕は機嫌を悪くはしません。
ですのでコーヒーの美味しいは「私に合う」かどうかが全てです。
逆に「美味しくない」は「私には合わない」か、本当に美味しくない(焙煎がやばい、淹れ方がおかしい)のどちらかです。
なのでここでおすすめするのはあくまで、わんどの店主が美味しいと感じたコーヒーです。
⚫︎ブレンド部門
✴︎KAMOME by黒井鳥珈琲(北秋田市)
Instagram等で店主が度々推してるコーヒーです。黒井鳥さんの焙煎はどれもザラメみたいな甘さがあります。焙煎機に砂糖入れてんの?ってくらい甘い時もあります笑
たまにしかないBENISUZUMEも、隠し味のキリマンジャロが光るTSUBAMEもいいんですけど圧倒的に甘さを感じるKAMOME、ぜひ飲んでほしいです。店主も何度かグアテマラ+ブラジルで真似しましたがブラジルを2種類使うという極秘のブレンド(あっ、、)なので簡単には真似できません
✴︎欅 byKEYAKI COFFEE(仙台市)
昔働いていた職場の後輩からいただきました。当時の僕はカップオブエクセレンスにハマっていて(周期的にハマります)、ブレンドなんて無難な味と思っていたのですがこれを飲んだら衝撃が走りました。確か、エルサルバドル、ニカラグア、あとなんだろう、、マンデリンも感じたのですがスペシャルティのブレンドだったと思います。深煎りの中になにか特別なアクセントを見つけて、自分もこういう粋なブランドを作りたいなーと思って目標にしていました。
結果できたのが今の恋文ブレンドなんですけど、隠し味に使ってる豆のクセが強過ぎて隠せてないのが難点です笑
⚫︎ストレート部門
✴︎コスタリカ コーラルマウンテンby cafe SAKUYA(鹿角市)
サクヤさんは僕にとっての師匠店です。
今でもたまにお店に行っています。月曜日、僕を見かけたという人は多いはずです笑
スペシャルティであるインドネシアのアチェ・アルールバタ、ケニアのチョロンギも好きなのですが(この2つは僕が飲みたいと駄々をこねたら入荷してくれました、感謝しかありません)豆のグレードがそんなに高いわけではないコーラルマウンテンのポテンシャルを上限まで引き出していると感じたのでコーラルマウンテンを推します。
サクヤさんは浅煎りで酸を出すより、中〜中深煎りの焙煎度で様々な味を出すのが上手いと感じています。中でもコスタリカは重さがなく、最初から最後まで甘い、冷めてもうまいと感じる何杯でも飲みたくなる(もし美味しいコーヒーの定義をあげるとしたらこれら)コーヒーです。
疲れていて癒しが欲しい人にはニカラグアのサンタアナ農園(中深煎り後半)
元気になりたい人はタンザニアのタリメ・ゴールドマイン(中煎り)もいいですよ。
サクヤさんはフルオーダー焙煎で、焙煎度を選べるのですが、215度煎り止めとかすごく細やかな焙煎をやってくださるので
僕も「中煎りの入りくらいで!」とか「ハイロースト後半から2ハゼ手前くらいで!」と鬼みたいなオーダーを出して師匠を困らせています笑
チョロンギやアチェをオーダーする場合は僕は「シティローストの入り」が好きです。
✴︎コロンビア エメラルドマウンテンby加賀コーヒー(大館市)
こちらのお店はとにかく価格が安いのに驚きます。老舗ならではの量り売りスタイルです。そしてたまにSALEをやっていてさらにお値段が安くなるから謎です。2階が喫茶になっていて、新聞にコラムを掲載しているマスターに会えます※セール期間中はひたすら焙煎しているので2階は閉まっています
アイスコーヒー用の豆以外は全て中煎りというスタイルなので中煎りに合わない豆もたまにある気がしますが、エメマンはドンピシャです。他の中米の豆もオススメでが僕はエメマン一択です。
なんて言っていいのかわからないけど
すんごくいろんな味がするのにバランスが良くて、ミルクが入ってないのに入ってるようなコクがあって程よい強さと優しさあって好きです。
✴︎タンザニア アサンテ byカフェ・ブレンナー(潟上市)
カフェバッハのお店です。天王グリーンランドの近くの住宅街にあり、コーヒーに合う手作りスイーツも絶品です。あと、昔ながらの深煎りケニアも力強くておすすめです。
残念ながらアサンテは期間限定なので、毎回あるわけではないですが、上記に取り上げたコーラルマウンテンやエメラルドマウンテンのように色んな味がして最終的に甘さを感じられる逸品です。
コーヒーって酸っぱいか苦いかなんですよ、たぶん。人によってはその中間で甘さを感じる(そういう器官に長けている人は感じやすいと言われています)らしいのですが、今回取り上げたストレート3種はかなりの人が甘さを感じられるのではないかと思います。
自分で豆を焙煎して飲んだ時「まだ全部を引き出せていない、少し酸が強い、もっと深い方がいい」とかがだんだんわかるようになったからこそ、この3種は「最大限引き出した完成形態だ」と焙煎3年目のへっぽこなりに感じるものはあるのです。
なんだか県北のコーヒー屋ばっかり紹介しましたが、この他のお店も結構行ってますしチェーン店も行ってます。(最近はタリーズのナチュラルを結構買っています)あとネットでも豆を買ってます。
行く頻度、買う頻度が高いものを優先的に紹介しました。
気になるお店があったらぜひ行ってみてください。
勧められたけどそうでもなかったというクレームは僕が全部引き受けます。
そのくらい推せるコーヒーたちです。
二ツ井町に最近メディアがよく来る件
今日のお昼過ぎ、AKT秋田テレビさんがやってきました。
近所のラーメン屋さん(親戚)で使われている馬肉について聞きたいのだと、実家のお肉屋さんの方に来たのですが、まぁ狭い店内なので(僕が勝手に半分使ってるからです)カフェの方でお話をしていました。
ちなみに今日はおとなり藤里町で某土曜朝の県内番組がライブ中継をしており、そこではわが町の有名人カッキーがうちのコーヒーとコラボした商品を紹介します!と言ってくれていたので大変ありがたいと同時に、なんだか忙しいのに申し訳ないなーと感じたわけです。
僕は見逃したのでどうなったかは知りません!笑
しれっと始めましたが、結局3ヶ月くらい日記をサボっててごめんなさい。
カッキーとコラボの話は後日またお知らせするとして(忘れてたらごめんなさい)、ここ最近二ツ井町がメディアにやたらと取り上げられることが多くて驚いています。
ご近所の老舗洋食屋さん然り、柿のお兄さん然り。
特にカッキーは二ツ井で今1番勢いのある柿のお兄さんで、あまりにメディア取り上げられて有名になってしまったために、僕が会合とかイベントで二ツ井町から来ましたって言うついでに「柿の人じゃなくてごめんなさい」って言うこともあるくらいです笑
そんな二ツ井フィーバー(?)の中、急にふらっとやってきたテレビ東京さんの「昼めし旅」
僕は事業の宣伝とかメディア露出があまり得意ではないし、今まで取り組んでくださった方々とは本当にご縁がなかったのです。
NHKさんの時は、大雪で取材が1日前倒しになり僕が不在
次のNHKさんの時は、僕のトークがつまらなすぎて全部カット
民放の生中継は、実家の肉屋や、父親の車に尺を取られ、、笑
そしてこの度の昼めし旅は
「あなたの家の昼ごはんを見せてください」
と言う企画です。
事業関係ない!
のにそういう時に限ってきちんと家にいる!
そして、数ヶ月に一回家に奥さんがいないという日に襲撃される!
冷蔵庫の残り物で作った残念な昼食が全国のお茶の間に晒される!
秋田では放送されないだろうと思っていたら1週間後に再放送あり!
もはや悲劇!笑
そんなこんなで、来週9日の午前10時台に、二ツ井町の恋文商店街が少しだけ紹介されます。
お時間のあるかたはぜひごらんください。
とるにたらないこと
訪問の仕事などで移動が多い僕は
コンビニのヘビーユーザー&間食大好き人間だったんですが
最近コンビニでパンを買わなくなったんです。
パン屋さんの焼き立てパンを食べる機会が増えたからだと思うんです。
もともと水やお茶にお金を出して買うタイプではないし(この感覚は伝わらないかもしてないですが軽んじているわけではないです)
缶やボトルコーヒーも買いません。
そしてついにおにぎり屋さんのおにぎりを食べてから
店内キッチンがないコンビニではおにぎりや弁当を買わなくなってしまいました。
添加物や化学調味料否定派ではないですが、ないならないでいいくらいには思っています
もうコンビニで買うものは酒とお菓子くらいしかありません
とっても健康的!
のしろ会議にお呼ばれして
8月くらいの話なんですが、「のしろ会議」という会議にゲストとして呼んでいただきました。
会議といっても堅苦しいものでなくて、のしろに住む人やゆかりのある人が登壇して
①自己紹介
②今ののしろに思うこと
③これからやっていきたいこと
を話すというとてもフランクな会です。
能代市のリノベーションおしゃれ空間、カフェ&アソビバよんのろくで2ヶ月に1度のペースで開催されています
(実は10月も一般参加してきました)
毎回年代も職業も違うゲストが登壇するのも魅力的なのですが
この会議に出る人はみんな能代愛が強い人なので、参加することで横のつながりができて面白いです
若い人は高校生、最年長は75歳まで参加しています。
さて、僕が何を話したかというと
メインテーマは「当事者(住んでいる人間)は気が付きにくい」ということで
中身は大きく分けると2つです
①今ののしろに思うこと→住めば都という危機感のなさが僕を蝕んでいる
②これからのこと→味方は近くに置け、敵はもっと近くに置けという兵法を見習う
ですね、たぶん。
※会議の前に、実行委員の方と2時間くらいお話しして打ち合わせしたのですが、
当日は会場に行く途中で考え付いた一切関係ないことを話したので、なんだか言葉足らずで
今一度文章に起こすことで頭を整理しようと今日PCを開きました。
自己紹介は「120年続く精肉店の片隅でコーヒーを焼いている神馬です」で終わってしまったので割愛します
「医学部出たのに病院やめて実家も継がずコーヒー屋になったあほな奴です」でもよかったのかもしれないと反省はしてます
①このままじゃ昼ごはん難民になる
昼ご飯くらい作れやって思われるかもしれませんが、たまには外食したくなるじゃないですか
会社員時代から「ランチどこ行く~?」とか「どう?帰りに一杯やってく?」みたいなのにあこがれてたのでここだけは譲れないのです
僕が暮らしている駅前通り周辺には食堂が4軒(中華そば1、町中華2、洋食1)あるのですが代替わりして後継ぎがいるのは2軒だけなんです。
僕も周りから「なんで店継がないの?」と言われるのことが多いのであえて言いませんが
「誰か店を継いでくれるならやりたい人がやってくれないかな」くらいには思います。
ないと困る、けど、まあなければないで何とかするっていう気持ち
これはおそらく衰退の第一歩なんでしょうね。でも今この感情はどこでも蔓延している気がするんです。
それが僕の今思うことであり、危機感をもっているわけです。
どこかの知事の言葉を借りれば「どげんかせんといかん」事態なのです(古いか……)
②たまに帰ってくる奴にイラっとしてたこと
年に一回くらいしか返ってこないやつが「二ツ井もすたれたなー」とか「さびれたなー」とかいうんですよ。
僕はそれにいちいちイラっとしてしまうんです
なので今年のお盆は極力人に会わないようにしていました。
そりゃあ人も減ってるし、建物は劣化します
それでもこちとら地元でなんとか頑張ってるからこそ、うっせえなって思うんです。
町も人も変わってゆく、果たして僕はどうだろう
っていうFIELD OF VIEWの歌詞がなんとなく耳障りな今日この頃であります
僕自身も「地元がさびれていくのは悲しい」という想いがあったし
結局それがきっかけで戻ってきたので、数年前まではイラっとさせる側の人間だったと思うんです。
じゃあ地元をどうしたいのか。
別に都会と同じみたいになればいいってわけじゃないのでしょう。
町も人も変わるとして、変わらないのは、思い出でしょうか
たまに帰ってきた地元がめっちゃ近代化してたら、それはそれで嫌じゃないですか笑
でもね、良くも悪くも住めば都なんですよね。
なくても何とかなるっていう気持ちと、
たまに帰ってくる人間を面倒くさいと突っぱねてる自分自身が一番よくないです。
これからはもっと「よそから見ている」人の意見を大事にすべきなんだよなーって改めて感じたわけです。
次回のしろ会議は12月23日です。
この日はいけませんが、2月は何とかして参加したいと考えております