日記
イベント「脳卒中と夏祭り」参加報告
だいぶ癖があるイベントとポスターだったので、お店に来た方は気になっていたのではないでしょうか?
去る8月21日、八戸市マチニワで開催された「脳卒中と夏祭り」にコーヒー屋として参加してきました。
このイベントは私と同じく保険外リハビリを提供している「私のリハビリ」代表作業療法士の柴崎元さんと
脳卒中の当事者や家族、療法士で構成される団体「One Feels」の企画するイベントです
本来ならば先輩である柴崎さんについても書きたいのですが、柴崎さんもかなりの曲者ですし、書き始めたらきりがないので
本日は割愛させていただきます。またの機会に!(多分書かないやつ)
山梨にいる私たちの師匠は、ずっと以前から
「当事者が立ち上がらないと、声を上げないと、社会には関わりを持てない」
と仰っていたのですが、今回のイベントはまさにそのきっかけになるものであったと感じています。
One Feelsは「あきらめない」「引きこもらせない」をモットーに
日曜日の散歩や、パラ陸上など様々な企画をしています。
今回の「脳卒中と夏祭り」は一般公開イベントでありだれでも参加できます
誰でもというのがかなり重要で、どうしてもリハビリとか脳卒中とかが表題につくと逆に壁を作ってしまうような感じがするのです。
実際に私がやっている事業もリハビリとつくと「病気やけがをした人しか利用できないのかと思った」というご意見を耳にします
カフェも(批判するわけではありませんが)認知症カフェやユニバーサルカフェという名前が付いたとたんに
入りにくくなるような気がします。本来は「どなたでもご利用できます」なはずなのに
しかしそれは、利用したことがないから、関係ないと思って興味を持たないから起こる事象であって
私たち療法士も、そして脳卒中の当事者も、もっと広い世界・社会に発信していく必要があるのです。
その入り口として、今回のような公開イベントができたというのは非常に大きかったと感じております。
さて、当の私は何をしていたかというと
当日のために焙煎した「脳卒中と夏祭り」オリジナルブレンドと、オリジナルドリップ作り体験という企画を引っ提げて乗り込みました
「人は作業する生き物である」という日本作業療法士協会の文言にならって、ものを作る楽しさを味わってもらおうと企んでいたわけです。
が、しかし
イベント主催者の「なんか治療コーナーがないと面白くないよね?神馬君やらない?」のひとこで
苦し紛れの10分整体「肩甲骨はがし」500円という看板を出したがために
まさかの行列!!
気が付けば21人に施術して、5時間のイベントのうち4時間も費やすことに
コーヒー売って子供たちと戯れている場合ではない!
ほのぼのした会場で、なぜか孤軍奮闘!
アシスタントさんが頑張ってコーヒーを売ってくれましたが、自分はへとへと、指はプルプルで翌日はまさかの全身筋肉痛
「病院やめてから、一日何人も診る機会なくてなまってただろうから丁度よかったじゃん。もっと集客してあげようか?」と、したり顔の柴崎氏。
来年こそは、行き当たりばったりでなく計画的に、物事を進めたいなと反省しました。
そういえば、忙しくて昼食をとる暇がない私にアシスタントさんが「時間あるときに食べてください」とお昼を買ってきてくれました。
中を開けると「熱っ!え?」たこ焼きです。アツアツのたこ焼きです。
なんだこれ、何かのフリなのか?
と一瞬疑いましたが、「冷めてもおいしいようにと思ったんだな」と自分に言い聞かせながら食べました。