日記

2025-06-21 21:03:00

こだわり(笑)

「こだわりのコーヒー」ってなんだろうって思います。

たまに僕の店を紹介してくださる方が「こだわりの一杯」というキャッチコピーを使うのですが、正直そんなにこだわってません。

 

美味しいよりも自分が好きかどうかが全てなので、店のラインナップは直感です笑

それがいい素材であるとか、環境に優しいとか、体にいいとかそんなに気にしないです。

 

タウン誌の取材で「お店のこだわりはなんですか?」と聞かれた時に、本当に出てこなくてインタビュアーの方と苦笑いしたのを覚えています。

 

そのときは「地元の大工さんに、木材を使ってもらって……」と、店の構造のことを言ったのですが

 

たぶん質問の答えではなかったのですよね?笑

 

でも最近他のコーヒー屋さんを巡ると「ちゃんと作ってていいなぁ」って羨ましか思うことが非常に多いです。

 

さて、コーヒーのこだわり。

 

新鮮なこと?

丁寧にハンドピックで欠点豆を取り除いていること?

でもみんな、わざわざ言わないだけできちんと気をつけてるとこですもんね。

新鮮なコーヒー というキャッチコピーは、もう新鮮ではないんですね。

 

じゃあこだわりとは?

 

言わないのが美学だと思いました。

 

聞かれたら答えるけど、こっちからは言わない。

「おすすめで」と言われたら「友達かよ」って思いながらも、一緒に好みの味を選ぶ。

普通のことを、何も言わずに当たり前に、普通にやるのが1番。

 

この前インスタで

「当店ではコーヒーにミルクや砂糖を入れてもOKです。通はブラックで飲むべしとか、そういう押し付けやこだわりを持たずに、好きに飲んでいいんです」

と言っているコーヒー屋さんが、コメントですごく絶賛されていて

 

それすらも、言葉にするとなんか違うって思って嫌悪感がわきました。

 

↑たぶんこう言うのも言わないで秘めておけばいいんだよね笑 知ってるよ

 

結局、インタビュー終了間際になって「あ!こだわりありました!」と閃いたのは

 

「業務用を使わないこと」でした

グラインダーも、エスプレッソマシーンも家庭用。

焙煎機すら、ヤフオクで買った、焙煎機を自作している方の無名のマシーン。

ドリッパーも近場で買ったもの。

(そういえば最近、ドリッパーやケトルをもらいました。精進しろよというメッセージだと思ってありがたく頂戴します。ありがとうございます。)

 

コーヒーは身近なもので、気軽に楽しんでほしいから、できるだけ家庭用を使うようにしています!

と、それらしい理由を後付けにしました。

なんかいいよね。

 

で、カットされました笑

 

なので最近、ついに業務用のシーラーを買いました。

 もはや、なんのこだわりもありません。