日記

2024-05-21 22:24:00

最高の一杯とは

少量のお酒を毎日飲むと、肝臓は解毒できるが脳には悪影響を与え続けアルコール依存症になる

という警告を見て、「やば……」と感じながらもついついお酒を飲んでしまう店主です

朝市の前日は飲みません。毎日朝市ならいいのに

 

いつ誰と話してた時かはうろ覚えなのですが「お酒は飲むんだけど、おいしいお酒が飲みたいよね、精神的にね」

という話をしていて、ようは「おいしい」というのは物理的なものでなくて情緒的なものという話なのですが

 

最近、百年文庫の「釣」に載っている二閑人交游図/上林暁を読んで理解が広がりました

 

以下抜粋

「なんだか今夜の酒はまずいようだが、この前の酒と違ったかな」

「いや、酒は同じようだが……。僕はうちで果物を食ったせいかな」

「僕はなんにも食わないが……。どうもいつもほど酒がおいしくない。まだ黄疸が癒りきらないせいかな」

「なんと言っても、釣りから帰ってひっかける一杯が一番おいしいですよ。」

「酒は結局、勢いですなア。」

「勢いが随分影響しますね。」

「考えたり、構えたりして、理性をはたらかしたり、事務的に飲んだりしては、酒はおいしくないですなア。」

「それはそう。」

「さっき湯から出た時来ればよかったなア。」

「いや、さっき来たにしても、仕事が頭にあっては、やはりおいしくなかったでしょうよ。」

という男二人のやり取りなんですが、ものすごくわかるんですよ。

一人が湯上りの酒を誘うが、もう一人が仕事を片付けてから飲んだほうがうまいと思って先に仕事を片付けてやっと飲んだ酒が二人ともあまりおいしくない。では風呂上りに飲めばよかったか、だがそれでは仕事が気になってうまくない。結局仕事が悪い。よし日を改めようなんていう話なんですけど、

僕も湯上りのお酒を我慢して洗い物などを済ませてから読みかけの小説を広げてベストコンディションだと思って飲んだ酒がおいしくないなんていうことがよくあるんです

ははーん、なるほどね。そういう原理であったかと妙に納得してしまいました。

 

これは、長年関わってきた作業療法の仕事や治療の真理的な部分に通づることがあるんですけど

うまく言葉にできるかどうかわからないので次回にします、たぶん。

 

※また日記更新サボったなというクレームは一切受け付けておりません。

 

今日は酒、そして最高の一杯のお話です

僕はラガービールより、エールビールが好きです。

エールビール=クラフトビールという誤解があるようですが

まあ、キンキンに冷やさず、のど越しよりもフレーバーを楽しむビールと心得ております。

 

ヤッホーブルーイングのよなよなエールや僕ビール、君ビール(屋上のジョンが一番押しでした)。インドの青鬼

ハワイコナのゴールデンエール、ハナレイ

ブリュードッグのパンクIPA

ギャレスのアジトのHazy IPAにAmerican  Wheat

VEDETTの白ビール(これは感染症流行時下、生ビールをテイクアウトという悪行を成し遂げたくらい好きです。びいる亭かづの様、その節はお世話になりました)

など挙げればきりがないのです。たぶん小麦系のビールが好きです

 

とくに岩手にあるベアレンのビール全般が大好きです。

ビールも好きなんですが、ベアレンという会社が大好きなんだと思います。

創業者の蔦田さんが書いた「つなぐビール」という本を読んだときは2回泣きました。興味のある方は、店にも置いてあるので是非読んでほしいです。

本の中で蔦田さんは「人は必要なものだけでは生きていけない」と綴っています。

これはコーヒーを始めようかどうか悩んだときにすごく心に響きました。

 

この一杯にはこういう背景があって、こういう思いが込められているんだよと

頭で理解して飲む一杯がおいしい場合もあれば

なんでもいいから、どうしても今飲みたいと思うときに出てくれば問答無用にうまい一杯もあるわけです

 

別にどっちでもいいんですよね。

人生に必要なものではないから(笑)

 

ただ……

あ、ここから結局はコーヒーの話になってしまいますが

最近「どんな香りで、どんな味がするか」よりは

「どういう気分にさせるか」とか「どんな時に飲みたいか」を重視して、提供するコーヒー選びをしています

たいていの人は「ブレンドで」とは「ホット一つ」と注文されますが(批判してるわけではないですよ)

たまに「今夜勤明けの一杯飲みたくて」とか「午後から頑張れるやつください」とオーダーされると俄然やる気が出ます。

 

ちなみに僕にとって最高の一杯は

山梨の師匠のところで一週間くらい泊まり込みで修行させてもらったときに(※リハビリのほうの師匠です)

近場のセブンイレブンで買ったドリップバッグに富士の銘水を沸かして淹れて

富士山(の方角)を見ながら飲んだモーニングコーヒーです

 

なんでこれを思い出したかというと、なんとなく見入ってしまったテレビドラマ

6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱の続編がいつの間にか始まっていたからです

ここ数日TVerとテラサを駆使してなんとか追いつきました。

6日間暮らしただけなのに、ちょくちょく通っていたおかげか

ドラマを見てすぐに「ここ山梨じゃね?」と気づいてテンション上がったのが原因か

単に本田翼がかわいいからか

唯一積極的に見ているテレビ番組です

 

あれ?なんの話だっけ?